VOGUE ESPANA ABRIL 1995

今回のスパニッシュ・ヴォーグカバーは、クラウディア・メイソンというちょっとエキゾチックな雰囲気を持ったモデルです。この撮影はパリで行われたのですが、ちょうどオートクチュールのコレクションをやっていたときでした。コレクションのときは、ショーで使われた服が会場から撮影スタジオに直接送られてきて、待機をしているそれぞれの雑誌チームがすぐにそのシーズンの服を撮影するというシステムです。このときも、コレクションがテーマで中ページとカバーの撮影でしたので、夕方から夜中にかけてのハードスケジュ―ルだったのを覚えています。

フォトグラファーは、前回と同じマシュー・ローステン。彼はどんなモデルでもとてもセクシーに撮る、すばらしい才能を持った人です。今回もその彼のもつ独特な味を出し、クラウディアをセクシーな女性にし、印象に残るすばらしいカバーになったと思います。

みなさん、彼女の顔をよーく見てください、ちょっと突っ張った感じがしませんか? そう、このとき私は彼女の眉毛を上げたいために、顔の両サイドにテープを貼って頭の後ろで止め、眉をできる限り吊り上げているのです。成熟した女性のセクシーさをより出すために! アイメイクは太目にアイラインをひき、その上からつけまつ毛をつけ、よりセクシーさを出しています。また、唇はこれ以上大きく描けないくらい大げさに、ブラウンのリップペンシルでアウトラインを描き、そしてグロッシーなベージュのリップで仕上げました。

今回のパリでの撮影は時間も長く、写真のカット数も数え切れないほどありましたが、終わってみてこうして美しいカバーを見ると、あのときに感じていた大変だったこともいっぺんに忘れてしまいます。そしてまたしても、やっぱりメイクアップアーティストでよかったなと思うんです!