あの美しい女優、ユマ・サーマンのカバーについてお話したいと思います。この『インタビュー』という雑誌は、ポップアートで有名なアーティスト、アンディー・ウォーホルが創刊。話題の有名人たちへのインタビューを中心に、映画、アート、音楽、もちろんファッションなど、いろいろな分野の一番新しい話題を、ファッション誌とはまた一味違った切り口で取り上げ、よりおもしろく編集したアメリカの雑誌です。彼女がこの雑誌のカバーに選ばれた理由としては、あの話題作「デンジャラス・リエゾン」(危険な関係)という映画に出たから。彼女にとって、初めての大きな映画出演であったと思います。彼女がまだモデルをしていた頃、よく一緒に仕事をしていたこともあって、私もこのカバーの仕事をするビッグチャンスに恵まれたというわけです。彼女がモデルを辞めて女優になってから、もう何年も会っていなかったので、撮影の日にスタジオで久しぶりに会ったとき、あまりにエレガントで美しい女性に成長していたので驚きましたが、メイクが始まってモデル時代の話をしているうちに、昔のままのスウィートなユマであることがわかってホッとしました。
昔、ある雑誌の撮影でユマとロケに行ったときのことです。夕食の後、彼女の部屋で夜遅くまで話をしたことを思い出します。あの頃彼女は、モデルの仕事がとても嫌で、いつも「早く女優の仕事がしたい」と言っていました。そんな彼女の夢や、若い頃から家を出て一人で暮らしてきたことなど、話は尽きませんでした。その頃、まだ外国での一人暮らしに慣れていなかった私にまで、良いアドバイスをしてくれたくらいです。そんな、独立心旺盛で頑張り屋の彼女だからこそ、こんなにすばらしい女優になれたのでしょうね。
この撮影を担当したのは、アメリカで大御所と言われるアルバート・ワトソンという人で、スターのポートレート写真を撮らせたら1、2位を争うほどのトップクラスのフォトグラファーです。メイクは、ユマの希望もあって唇と眉にポイントを置いて、彼女の女優としての強い個性を引き出しました。アイメイクにはブラウン系のシャドウをナチュラルにぼかし、彼女の女らしい優しさも出しました。どうですか、ユマらしさが出ている美しいカバーだと思いませんか? ここ何年か、彼女と仕事をする機会を逃していますが、今は母親でもある彼女は、今後さらに迫力ある美しい女優になるでしょう。
















