ECOLOGY
エコを意識すると自然と 地球単位で現在と未来を考えることになります。 そのうえで、地域や国単位で実行していく。 では今、私たちにできるアクションとはなにか。 しかも無理なく、楽しめる方法で。 そんな動きを丸の内で見つけてきました。



<上>床材も天井のダクトや照明まで、3Rを取り入れたスペース。 <下>テーブルをタッチすることで江戸から現在までの地形の変化や、自分の通勤時に出すCo2の量などが分かるクロックマップ。近未来的な操作が楽しい。

新丸ビルの10階にある「エコッツェリア」は、大丸有エリアからエコアクションを発信する拠点スペース。大丸有とは大手町・丸の内・有楽町という日本随一のオフィス街である3町名の略称です。「エコッツェリア」の内装には3R(リユース、リデュース、リサイクル)が取り入れられています。例えば床の木材は、旧新丸ビルの基礎松杭を製材したもの。オフィススペースの扉は丸の内八重洲ビルで使われていたもの。また、壁面緑化の技術を利用した自動潅水式のインドアガーデンがあり、ビル内なのに小川のせせらぎがきこえたり、新聞で作られた椅子のほのかな温かさにほっとしたり。すべてデザイン的にも優れていて、とても居心地のいい空間です。ここを訪れたらぜひ体感して欲しいのが「触れる地球」。「100万人のキャンドルナイト」などを企画・推進している竹村真一教授がプロデュースしたデジタル地球儀で、2005年度のグッドデザイン金賞を受賞している作品です。名前の通り自分の手で地球に触れることで、地球全体の台風や津波の発生過程、渡り鳥のクジラの移動ルートなどをモニタリングすることができます。地球単位でものを見る、という感覚がこの地球儀に触れることで理解できるのではないでしょうか。
エコッツェリアを訪れるとエコだから質素、環境のためのガマンという感覚ではなく、自分にできることを見つけられそうなワクワクした感覚が生まれてきます。楽しむためのエコを考えるのに最適な空間のようです。

「丸の内朝大学」は4月、7月、10月と1年に3期開講。

エコ結び加入店にはこのマークが。現在108店舗が参加している。

「エコッツェリア」を拠点に発信されているエコアクションは、私たちが簡単に参加できるものばかりというのが特徴です。例えば「丸の内朝大学」。講座はヨガや農業、アートなど多岐に渡ります。なかには「究極のカレークラス」という変わり種も!この講座ではカレーを通して経済のことまで学べるそう。もちろん美味しいカレーも作れるようになるのだそうです。これら公開講座が朝に開かれるのにもちゃんと理由があります。ひとつは、仕事が忙しい人でも朝の時間なら自分次第で確保できるから。もうひとつは、講座に通うことで時間差通勤をするようになり、早寝早起きの生活になるため、自然と電力消費量やCO2排出量を低減できるのです。自分磨きをしながら、環境にも優しくなれるとはまさに一石二鳥。早起きが辛いのは最初だけで、慣れると体調もよくなるそうですよ。
さらにカンタンに参加できるアクションが「エコ結び」です。まずは普段利用しているSuicaやPASMOをサイトに無料登録。あとは大丸有エリアにある「エコ結び」加盟店でショッピングをする時にSuicaやPASMOで決済するだけで、ポイントがたまっていきます。このポイントを社会貢献活動に寄付することで途上国の子どもたちに靴を寄贈できたり、街に花を増やすことができたり、リサイクルグッズと交換したり。いつものショッピングも、少し意識を変えるだけで社会貢献ができて気持ちのいい1日が過ごせそうですよね。

