MUSIC
少しずつ秋風の気配を感じる季節に、ゆったりと聴くククラシック音楽。この秋、コンサートホールで、生の演奏の魅力に触れてみては?普段はあまり足を踏み入れたことのないコンサートホールには、姿勢が凛と引き締まるような荘厳な空間が広がります。

サントリーホール内観

サントリーホールホワイエ

1986年、東京初のコンサート専用ホールとして誕生したサントリーホール。客席全体が舞台を囲むヴィンヤード形式と呼ばれる設計は、世界的指揮者、故ヘルベルト・フォン・カラヤンの助言を受け、ベルリン・フィルハーモニーを参考にして作られている。そして建物前の広場は、このホール設計にアドバイスを与えたヘルベルト・フォン・カラヤンの名にちなみ「アーク・カラヤン広場」と名付けられている。ステージ後方には、オーストリアの名門リガー社製の世界最大級のパイプオルガンがそびえ、よりいっそう荘厳な空間を作り出す。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団や、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など、世界トップクラスのオーケストラや著名アーティストの公演の多くがホールで行われる都内有数のコンサートホール。
また、新しい音楽文化の発展へも力を注ぎ、独自の企画制作力にも定評がある。例えば、本来ならば伝統的なオペラやバレエ上演は不可能とされるヴィンヤード形式だが、この構造ならではの空間と音響を最大限に活かし、オーケストラと歌い手が同じ舞台上で演奏、演技をする「ホール・オペラ」という独特のオペラ上演スタイルを確立。開館以来、日本のクラシック界を牽引し続けている。





1989年に完成した、Bunkamuraオーチャードホールは、コンサート、オペラ、バレエのために作られた、日本初の大規模シューズボックス型ホール。シューズボックスホールとは、世界の三大ホールと呼ばれるウィーンのムジークフェラインザール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、そして、ボストンのシンフォニーホールでも採用されている設計。高い天井、垂直の両側壁、浅いバルコニーを持つシューボックス型のホール。高く平らな天井と、垂直に伸びる大きな側壁に何重にも繰り返し音が反射することで、重厚で豊かな音を生み出します。また、ステージに設けられた三重構造の巨大な音響シェルターが、オペラ,バレエ、クラシックコンサートと用途に合わせて可動。ひとつの空間で、異なるジャンルの芸術を高い満足度で楽しむことができる。
また、映画館や美術館、演劇舞台からミュージアムショップ、書店など様々な芸術・文化空間を内包するBunkamura。コンサート前後に書店やミュージアムショップに立ちより、関連書籍で知識の泉を満たしたり、舞台と映画を一度に楽しむことも。ここBunkamuraで、1日どっぷり芸術に浸るのも良いのでは。
<写真>上:Bunkamuraオーチャードホール内観
下:ミュージアムショプでは、とぼけた表情がかわいい「作曲家オルゴールドール」も。背中のねじをまわすとそれぞれの作曲家の音楽が流れます。左から、バッハ、モツァルト、ベートーベン各3,570円。


