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4. People / 彼らのクリエイションに世界中が注目!自由なエネルギーに溢れた注目の新世代アーティスト 4. People
4. People 4. People
  高木正勝

「NYでたまたま紹介されたレコード会社の人に、作品を気に入ってもらって、CDとCD-ROMが出ることになって。それを見た人からドイツのレーベルを教えてもらって、そしたらギャラリー、森美術館、アニエスb.、東京都現代美術館……。どんどんつながってここまできたんです。わらしべ長者みたいに(笑)」
 国内外のレーベルから作品を発表し、ライブツアーで欧米を巡る映像/音響アーティスト、高木正勝。華々しいキャリアを持ちながらも彼はいたって自然体だ。現在も生まれ育った京都で創作活動を続けている。
 旅先で出会った小さな子供の笑顔や、自転車に乗る恋人たち。心地よい音楽と共に展開される映像は「旅している時に見たり感じたりしたことを、友達に伝えたいと思って作りはじめたのがきっかけ」だったとか。あたたかさに満ちた作品は、多くの人の心をつかんできた。
 そんな彼の次なる挑戦は舞台美術。11月公演予定の「Wonder Girl」は、ダンサー上村なおかとmina perhonenのデザイナーの皆川明とのコラボレーション。彼は映像と音楽を担当する。
「初めてのことだらけで、正直、迷いました。でも結局自分のやりたいことをやろう! って。自分らしい方向に落ち着きました」
 先日25歳を迎えたばかり。「ここ一年くらいでやっと自分のやりたいイメージが明確になってきた気がします。明日死んでも大丈夫、って思えるものを真剣に、気負わずに作っていきたいですね」
 

DVD『COIEDA』より
映像作品「flat」
「小さい頃よく遊んだ場所」
という、自宅近くの溜め池にて。
  金森穣

「見えないけれど我々に大きな影響を与えているもの。あるいはそこにあるのに気づかない何か。それがこの作品で最も表現したかったことです」
 新作「black ice」について、金森穣はこう語る。小さい頃よりダンスを学び、17歳で渡欧。モーリス・ぺジャールやイリ・キリアンといった、世界に名だたる振付家に認められ、振付家・ダンサーとして第一線で活躍。彼は世界が注目する舞踏界の若き才能だ。
 現在は新潟のりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館の舞踊部門の芸術監督をつとめ、ダンス・カンパニー「Noism04」を率いる。設立後間もなく発表された「SHIKAKU」は各方面で大きな反響を呼んだ。10月末に発表される「black Ice」には、前作以上に大きな期待と注目が集まっている。
「拠点は常に自分自身の中にあります。人は慣れ親しんだ場所を離れて新しい場所に向かう時、新たな価値観に気づき、今まで当たり前だったことの価値にも気づくことができる。短所を長所に変えるのも、またその逆も自分自身だから、"どこにいるか"より"何をするか"を大切にしていきたい」
全国各地で「black Ice」の公演を行った後、2005年の年明けにはNYのダンス・ショーケースに参加予定。世界から日本へ、そして新潟から世界へ。活動の場を自由に移しながら、彼は着実に進化を続けている。
 

2004年6月に上演した作品『SHIKAKU』より。
撮影:アーノルド・グロッシェル
撮影:篠山紀信
  古武家賢太郎

「KITTY EX.」展やストックホルムでの国際展といった国内外の展覧会への参加、雑誌『BRUTUS』の表紙、「コムデギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン ピンク」とのコラボレーション……。幅広いジャンルで活躍する古武家賢太郎は、今最も注目されるアーティストのひとりだ。
 色鉛筆やチョークを握った手から魔法のように描かれる線が、やがて面となり、作品となる。「イマジネーションって、それ自体が"人生"を持っている気がする」と語る彼から生み出されるポートレートや風景は、限りなく自由で、ストレートで、繊細で、強い。
 広島で育ち、現在は東京を拠点に活動する。「いつも変化していく街なので東京はとても好きです。電車で少し遠くに行けば緑もたくさんあるし」 日常で起こるいろんな出来事がエネルギーになるのだという。
「しばらく京都に行ってきます。日本庭園とかお寺の中にある古い仏像などをレンタサイクルで見て回りたいと思っています。あとミュージシャンの友達に会おうと」
 友達と会い、旅に出る。そんなシンプルで心地よい毎日から、世界を揺るがす作品がつくられていく。
 

Kentaro Kobuke 2004
 
INFORMATION
 
< Profile >
高木正勝 Takagi Masakatsu
1979年生まれ。世界中を旅しながら撮影して制作する映像と、やはり自ら制作する音楽との融合により独自の世界を生み出すアーティスト。2004年9月には「これまでの集大成」と語るCD+DVD『COIEDA』をリリースした。
URL:http://homepage.mac.com/utono/
金森穣 Jo Kanamori
1974年東京生まれ。17歳でスイスへ渡りルードラ・ベジャール・ローザンヌで学んだ後、ネザーランド・ダンス・シアターなどを経て帰国。フリーで活躍後、2004年4月より現在のポジションへ。演出家・振付家・ダンサーとして幅広く活動する。
URL:http://www.jokanamori.com
古武家賢太郎 Kentaro Kobuke
1975年生まれ。色えんぴつによるドローイングを中心に作品を制作、パリやストックホルムの個展でも高い評価を受ける。先ごろ作品のラフスケッチやライブペインティングを集めた作品集「1」を自費出版した。
URL:http://www.kobuke.com
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