【イメージ:『春琴』】

『春琴』

スケジュール: 09年3月5日〜16日
会場: 世田谷パブリックシアター

原案は谷崎潤一郎の『春琴抄』と『陰翳礼讃』。世界が注目する鬼才、サイモン・マクバーニーが演出を手がけ、深津絵里やチョウ・ソンハをキャストに迎えて「陰翳のあや」に見る日本の美学を描き出した話題作が、再演されることになった。谷崎の文明批評性を高く評価し、日本的な感性を損なうことなく舞台化したサイモン・マクバーニーの読解力と表現力が、圧巻の舞台を作り上げる。すでに前売りチケットも減ってきているこの公演、残された席を逃したくない。

http://setagaya-pt.jp/

【イメージ:『そして、私たちは愛に帰る』】

『そして、私たちは愛に帰る』

スケジュール: 12月27日ロードショー
会場: シネスイッチ銀座ほか全国にて

トルコ版『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』ともいうべき音楽ドキュメンタリー、『クロッシング・ザ・ブリッジ』が一昨年、日本でもヒットした。その監督であるドイツのファティ・アキンが、ドイツとトルコという2000キロの距離を隔て、運命のままに出会い、すれ違い、再びつながっていく3組の親子の姿を劇映画に描く。生と死は隣り合わせであり、どんな悲劇も希望と切り離すことはできない、と考えるアキンが表現する「再生の旅路」。2007年カンヌ映画祭での最優秀脚本賞受賞のほか、各国で熱い支持を集めた作品だ。

http://www.bitters.co.jp/ainikaeru/

【イメージ:『奇才コルプの世界』】

『奇才コルプの世界』

スケジュール: 09年1月20日
会場: Bunkamuraオーチャードホール

マリインスキー劇場バレエのプリンシパルで、豊かな表現力とたしかな身体能力が圧倒的な評価を受けるイーゴリ・コルプ。身のこなしの美しさとダイナミズムを使い分け、古典からコンテンポラリーまでをレパートリーとするコルプが、マリインスキーやレニングラード国立バレエのダンサーらとともに来日。プティ振付の『白鳥とレダ』では草刈民代とコンビを組むなど、意欲的なガラ公演を1日だけ上演。野性とエレガンスが融合したコルプの存在感に注目したい。

http://www.koransha.com/

【イメージ:『十二の旅 感性と経験のイギリス美術』】

J.M.W. ターナー《風景・タンバリンをもつ女》1840-50年頃
栃木県立美術館蔵

『十二の旅 感性と経験のイギリス美術』

スケジュール: 09年1月10日〜3月1日
会場: 世田谷美術館

灰色の霞がかった空や港に立ち込める蒸気などをカンバスに描き、イギリスの絵画史上、最も重要な画家のひとりに数えられるターナー。そこに描かれた旅の風景とは? 近代彫刻家のヘンリー・ムーアや美学家でデザイナーのバーナード・リーチなど、ターナーを含む12名のイギリス人作家の作品が集められ、イギリス近現代美術における「旅の姿」が浮かび上がる。夏目漱石を魅了したターナーの絵画、柳宗悦ら「民藝」提言者たちと交流をもったリーチなど、作品の背景にある各作家と日本とのつながりも興味深い。

http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

【イメージ:『永遠のこどもたち』】

(c)Rodar y Rodar Cine y Televisión, S.L / Telecinco Cinema, S.A., 2006

『永遠のこどもたち』

スケジュール: 12月20日ロードショー
会場: 渋谷アミューズCQNほか全国にて

古く広大な屋敷で起こる不可解な事件と、そこで消えた子の行方を探す母親の強い愛。サスペンスとドラマが交錯し、深い感情移入を誘う本作品は本国スペインで大ヒットを記録し、スペイン・アカデミー賞に当たるゴヤ賞で14部門のノミネート、7部門での受賞に輝いた。監督は、ミュージックビデオなどの世界で活躍するJ.A.パヨナ。独特の映像美でファンシーな闇世界を描いた『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロが見出した気鋭の才能が、ヨーロッパを魅了したのだ。

http://www.cinemacafe.net/official/eien-kodomo/

【イメージ:『きものの輝き/漆・木・竹工芸の美』】

喜多川平朗《能衣装唐織黒絵段》

『きものの輝き/漆・木・竹工芸の美』

スケジュール: 12月20日〜09年2月22日
会場: 東京国立近代美術館 工芸館

展覧会タイトルにあるとおり、2部構成されたこの展示に選ばれたのは、約2700点におよぶ膨大なコレクションから合計130点あまり。伝統的な技法と斬新な表現とを融合させたきものや帯など、艶やかな染織作品を集めた『きものの輝き』と、漆や木といった自然素材から新たな美を生み出す工芸の世界を紹介する『漆・木・竹工芸の美』。新年のムードをしっとりと盛り上げてくれる伝統美の世界が、北の丸公園に位置する工芸館の展示空間に広がる。

http://www.momat.go.jp/

【イメージ:『PARIS(パリ)』】

(c)CE QUI ME MEUT - STUDIO CANAL - STUDIO CANAL IMAGE - FRANCE2 CINEMA

『PARIS(パリ)』

スケジュール: 12月20日ロードショー
会場: Bunkamuraル・シネマほか全国にて

バルセロナを舞台に各国の若者たちの“青春期特有の混沌”を描き、ヨーロッパ各国で大ヒットした『スパニッシュ・アパートメント』の監督、セドリック・クラピッシュが、ホームタウンのパリを舞台に新作を手がけた。病に冒されたピエールと、彼を思い同居する姉でシングルマザーでもあるエリーズ。彼らを中心に、愛を求め、悲しい気分にも浸り、愚痴も言い合うパリの人々が、リアルでありながらも詩的に描かれる。ロマン・デュリスとジュリエット・ビノシュ演じる姉弟の、切なくも冗談を言い合う様子が胸を打つ。

http://www.alcine-terran.com/paris/

【イメージ:『20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代』】

パウル・クレー《リズミカルな森のラクダ》1920 (c)Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen, Düsseldorf Photo: Walter Klein, Düsseldorf

『20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代』

スケジュール: 09年1月2日〜3月22日
会場: Bunkamuraザ・ミュージアム

ドイツ・デュッセルドルフに位置するノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館は、西欧近代美術のコレクションの、ヨーロッパでも屈指の質の高さで世界的に知られている。美術館が改修工事期間に入るため、そのコレクションを紹介する展覧会が世界に先駆けて開催される。中心となるのは、パウル・クレーとピカソの作品。この2作家の同館のコレクションには代表作も多く含まれており、豊富な専門知識と高いセンスによるセレクトが高く評価されている。ミロやマティス、シャガール、マグリットなどの名作も並ぶこの展覧会は、年明けすぐに開始するイベントとして要注目だ。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/